ラジウム温泉を巡っていると、よく目にする言葉、ラジウム、ラドン、トロン
ですが、これらの違いを説明します。
ラジウムの元になる鉱石
地球上で放射線を出すモノは大きく分けると以下の2つです。
1、トリウム系の鉱物(トリウム232)
2、ウラン系の鉱物(ウラン238)
要は石ですね。2つとも。
そして、それぞれの石は、長い時間をかけて崩壊・壊変していきます。
※厳密な説明は省きますが、要は、放射性の元素はその”存在自体が不安定”な元素です。
そのため、放射線を放出しながら、安定した別の元素に変化していきます。
これを放射性崩壊といったり放射性壊変と言ったりします。
話を戻します。
トリウムやウランといった放射性の鉱石が壊変していくと、
1のトリウムは、ラジウム224という固体物質になります。
また、2のウランはラジウム226という固体物質に変わります。
2種類の鉱物とも、微妙に番号が違えども、同じラジウムになります。
これがお湯に溶け出して、温泉となっているものがラジウム温泉になるのです。
そのラジウムが壊変すると・・・
さて、これには続きがあって、ラジウムもまた、まだ不安定な元素です。
そのため、ラジウムも放射性壊変をしていきます。
ラジウムが壊変していくと、固体からいきなり気体になります。
この気体がラドンと呼ばれています。(ラドン222)
ただし、元々の鉱物がトリウムに由来するラドンは、トロンと呼ばれます。(トロン220)
これらのラドン、トロンという気体が水溶した温泉が、「ラドン温泉」「トロン温泉」と言われます。
ラドンやトロンは安定した元素になるので、ここまで壊変すれば、それより先はありません。
まとめ
まとめると
トリウム⇒ラジウム(固体)⇒トロン(気体)
ウラン⇒ラジウム(固体)⇒ラドン(気体)
ということになります。
これらの元素の変化過程を放射性壊変といい、その過程で放射線が放出されます。
この放射線に抗酸化作用やホルミシス効果があるので、放射能温泉は湯治に効くと言われるのです。
最後に、結局厳密な温泉の定義はなんなのかという話になります。
そもそも、トリウム鉱石またはラドン鉱石がある場所であれば、それぞれの割合は違っても、ラジウムもトロンもラドンも同時に存在し、同時に温泉に水溶していることが考えられます。
これを厳密に区分することは困難であり、それぞれ自由な呼び方をしているのだと思われます。
ひとまず、ラジウム温泉もラドン温泉も、トロン温泉も全て同じような温泉であると考えてよいと結論づけます。
※環境省のホームページや参考文献など勉強したのですが、どうしても厳格な定義を見つけることができませんでした。
もし厳密な定義が分かる方がいらしたら教えて下さい。
ラジウム温泉の効果を入浴剤で体感する
そんなラジウム温泉ですが、遠くてなかなか行けない…という方もおられると思います。
筆者も頻繁に温泉旅行に行けるわけではないので、家でカサカサ肌を何とか改善すべく様々な入浴剤を試しました。
たぶん20種類くらいは試したと思います。
試行錯誤する中で個人的に効果を感じた入浴剤は、下記4つのポイントをクリアしたものでした。
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これらのポイントを網羅していて自分にピッタリだった入浴剤はみんなの肌潤風呂です。
別にこの会社の回し者というわけでもなくて、今でも使っているくらい自分に合った入浴剤なのでおすすめしています。
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水道水に含まれている塩素を中和してくれるので、肌への負担を減らすことができます。
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体と頭を洗ったら最後にお風呂に浸かり、かけ湯しないでそのまま上がります。
そうすると肌がしっとりとして、あまりガサガサしなくなりました。
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乾燥肌に悩んでいたり、体がかゆくて寝られない…という方は一度試してみてもいいかもしれません。